アガボイデス・ロメオ

Echeveria agavoides ‘Romeo’

基本情報

Crassulaceae(ベンケイソウ科)
Echeveria
学名
Echeveria agavoides ‘Romeo’

分布

自生地に関する記録

Echeveria agavoidesに生じた突然変異から成立した園芸品種です。ICNでは交配種ではなくEcheveria agavoidesのmutationとして説明され、この突然変異はドイツのG. Köhresのナーセリーで生じたと記録されています。

本文/補足・記録

## 植物名

アガボイデス・ロメオ

## 基本情報

・植物名:アガボイデス・ロメオ
・園芸名:Echeveria agavoides ‘Romeo’
・基礎となる種:Echeveria agavoides Lem.
・科名:Crassulaceae(ベンケイソウ科)
・属名:Echeveria
・区分:園芸品種/園芸選抜系統

## Romeoとは

“Romeo”は、Echeveria agavoidesに生じた突然変異から成立した園芸品種です。

International Crassulaceae Network(インターナショナル・クラッスラシー・ネットワーク/ICN)では、Romeoについて交配種ではなく、Echeveria agavoidesのmutation(ミューテーション/突然変異)として説明しています。

また、この突然変異はドイツのG. Köhres(G. ケーレス)のナーセリーで生じたと記録されています。

そのため、tanitanien植物図鑑ではRomeoを、ドイツのG. Köhresのナーセリーで生じたEcheveria agavoidesの突然変異から成立した園芸品種として扱います。

## G. Köhresとの関係

RomeoとG. Köhresとの関係は、ICNの資料で確認できます。

ただし、RomeoはG. Köhresが交配によって作出した植物ではありません。ICNで確認できるのは、G. KöhresのナーセリーでEcheveria agavoidesに突然変異が生じたという記録です。

また、一部の園芸資料ではRomeoとCorderoyi(コーデュロイ)を関連付ける説明がありますが、今回確認したICNの資料ではCorderoyi由来とは記載されていません。

そのため、Corderoyiから生じたという説は確定情報として扱いません。

## 2011年のSubtropica掲載記録

ICNではRomeoについて、Subtropica(サブトロピカ)No.33, 2011への掲載が記録されています。

これにより、2011年にはRomeoという名称・植物が公表資料に掲載されていたことが確認できます。

ただし、2011年は突然変異が発生した年、選抜された年、Romeoと命名された年を示すものではありません。

## Köhresでの種子流通

Köhres Kakteen(ケーレス・カクテーン)では、ECHEVERIA agavoides – v Romeoという表記で、Romeo名義の種子が商品番号9338として流通しています。

この表記に含まれる「v」を植物学上のvariety(バラエティ/変種)と解釈し、Echeveria agavoides var. Romeoという学名として扱うことはできません。

Romeoは植物学上の変種ではなく、園芸下で生じた突然変異に由来する園芸品種として扱います。

## Taurusとの名称関係

Taurus(タウルス)は、Romeoと同じ植物に使用されてきた園芸上の名称です。

ICNでは、すでに育種者によってRomeoという名称が付けられていた植物に対して、後からTaurusというnursery name(ナーセリー・ネーム/生産者による名称)が使われたとしており、これを「illegal nursery name」と説明しています。

一方、Royal Horticultural Society(ロイヤル・ホーティカルチュラル・ソサエティ/RHS)では、Echeveria agavoides ‘Taurus’という名称が使用され、Romeoなどがsynonym(シノニム/異名)として扱われています。

このようにTaurusとRomeoの名称については資料によって扱いが異なります。

tanitanien植物図鑑ではICNの整理に基づき、TaurusをRomeoとは別の独立した園芸品種としては扱いません。

## Romeo Rubinとの関係

ICNでは、Echeveria agavoides ‘Romeo Rubin’について、Romeoからのselection(セレクション/選抜)としています。

園芸上の関係は、Echeveria agavoides、‘Romeo’、‘Romeo Rubin’の順に整理できます。

KöhresではRomeoが商品番号9338、Romeo Rubinが商品番号8442として、それぞれ別の商品として管理されています。

Romeo Rubinの成立や流通については「アガボイデス・ロメオルビン」の図鑑記事で扱います。

## 確認できていないこと

Romeoについて、突然変異が発生した年、選抜年、命名年、最初の販売年、最初のKöhresカタログ掲載年、正式なcultivar(カルティバー/栽培品種)登録年、cultivar登録番号は今回確認できていません。

また、RomeoがCorderoyiから生じたことや、Red Ebony(レッド・エボニー)がRomeoの正式な同義園芸名であることも確定情報としては確認できていません。

Romeoは園芸下で生じた突然変異として確認されているため、Romeo固有の自生地、採集地点、標高、採集者、採集番号、フィールドナンバー、タイプ標本などは設定しません。

## 関連する原種 Echeveria agavoides

Romeoの基礎となる種は、Echeveria agavoides Lem.です。

Romeo自体は原種や植物学上の変種ではなく、Echeveria agavoidesに生じた突然変異から成立した園芸品種として扱います。

原種アガボイデスの分布、分類、変種などについては「アガボイデス」の図鑑記事で扱います。

出典・参考資料

  • International Crassulaceae Network(ICN)— Echeveria agavoides ‘Romeo’
  • International Crassulaceae Network(ICN)— Taurus
  • International Crassulaceae Network(ICN)— Echeveria agavoides ‘Romeo Rubin’
  • International Crassulaceae Network(ICN)— Echeveria ‘Aroa’
  • Subtropica No.33 (2011)
  • Köhres Kakteen — Romeo、商品番号9338
  • Köhres Kakteen — Romeo Rubin、商品番号8442
  • Royal Horticultural Society(RHS)— Echeveria agavoides ‘Taurus’
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