Echeveria chapalensis Tuxpan

基本情報
- 科
- Crassulaceae(ベンケイソウ科)
- 属
- Echeveria
- 学名
- Echeveria chapalensis Tuxpan
- 命名者・著者引用
- Moran & C.H.Uhl
- 記載年
- 1989
分布
- 原産国
- Mexico(メキシコ)
- 具体的産地
- Tuxpan
自生地に関する記録
本文/補足・記録
## 植物名
チャパレンシス トゥスパン
## 基本情報
・Köhres表記:ECHEVERIA chapalensis Tuxpan
・Köhres商品番号:8220
・学名:Echeveria chapalensis Moran & C.H.Uhl
・記載年:1989年
・科:Crassulaceae(ベンケイソウ科)
・属:Echeveria
・原産国:Mexico
・位置づけ:Tuxpanの地域名を伴うKöhres流通系統
Echeveria chapalensis Tuxpanは、Köhresが商品番号8220、ECHEVERIA chapalensis Tuxpanとして扱う流通系統です。基礎となる植物は、1989年に正式記載されたEcheveria chapalensis Moran & C.H.Uhlです。
商品名にはTuxpan(トゥスパン)という地域名が付いています。ただし、Mexico(メキシコ)にはTuxpanという地名が複数あり、Köhresの商品情報には州や自治体まで記されていません。
そのため本図鑑では、特定のTuxpanを産地と決めず、Tuxpanという地域名を伴ってKöhresから流通するEcheveria chapalensisの系統として記録します。8220はKöhresの商品番号で、野外で付けられた採集番号や標本番号ではありません。
## Echeveria chapalensisとは
Echeveria chapalensisは、Mexico西部に自生するエケベリアです。現在確認されている自生分布は、Jalisco(ハリスコ)州東部からMichoacán(ミチョアカン)州西部にかけてです。種小名のchapalensisは、Lake Chapala(チャパラ湖)周辺にこの植物が分布することに由来します。
この種の学名の基準となった植物は、Michoacán州のCojumatlán(コフマトラン)とJiquilpan(ヒキルパン)の間で採集されています。また、その後のDNA研究でもMichoacán州から採集された植物がEcheveria chapalensisとして調べられています。
2026年の研究では、Guanajuato(グアナファト)州Yuriria(ユリリア)から採集された植物もEcheveria chapalensisとしてDNA解析に使われました。ただし、2026年9月現在、Plants of the World Online(POWO)が示している自生分布はJalisco州東部からMichoacán州西部です。そのため、Guanajuato州の植物が研究に使われたことと、現在認められている自生分布は分けて記録する必要があります。
## Tuxpanはどこなのか
Köhres 8220にはTuxpanという名前がありますが、具体的な州や自治体は記されていません。Mexicoには同名の地域が複数存在するため、Tuxpanという名前だけから場所を一つに決めることはできません。
Michoacán州にもTuxpanという地域がありますが、そこでは2026年の研究で別のエケベリアが調べられています。しかし、その記録はEcheveria chapalensisのものではありません。そのため、Michoacán州にTuxpanが実在することだけを理由に、Köhres 8220のTuxpanをそこだと判断することはできません。
現時点では、8220について確認できる地域情報はTuxpanまでです。
## Echeveria waltheriとの関係
Echeveria chapalensisは、Echeveria waltheri(エケベリア・ウォルテリ)とよく似た植物として比較されてきました。1989年の原記載でも両者の類似性が検討されましたが、染色体数などに違いがあり、Echeveria chapalensisは独立した種として記載されました。
その後、両者を同じ種として扱う見解もありました。一方、2026年9月現在のPOWOでは、Echeveria chapalensisとEcheveria waltheriはそれぞれ別の種として扱われています。2026年の分子系統研究でも両者は別々に解析されていますが、この研究自体が両者を別種とする新しい分類を発表したわけではありません。
本図鑑では、現在のPOWOでの扱いに従い、Echeveria chapalensisとEcheveria waltheriを別の種として記録します。
## Köhres 8220について
Köhresで確認できるのは、商品番号8220がECHEVERIA chapalensis Tuxpanという名前で扱われていることです。Echeveria chapalensisという種そのものについては、学名の基準となった植物やDNA研究に使われた植物など、詳しい植物学的記録があります。
しかし、それらの植物とKöhres 8220が直接つながることは確認できていません。また、8220のTuxpanがどこを指すのかも分かっていません。そのため現時点では、Tuxpanという地域名を伴ってKöhresで扱われているEcheveria chapalensisの系統というところまでが、確実に確認できる範囲です。
## 詳細記録
### 学名の基準となった植物
・採集者:C.H. Uhl
・採集番号:2140
・採集地:Michoacán州、Cojumatlánの5.7 km南東、Jiquilpanの19 km北西
・type:SD 95121
・isotype:IBUNAM:MEXU:T162578
資料間の記録差:
・International Crassulaceae Network:採集日1972年7月21日、標高1690m
・MEXU:採集日1973年7月21日、標高1650m
・採集番号と採集地:一致
・採集年・標高:不一致
・差異の理由:未確認
・Köhres 8220との直接的な関係:未確認
### DNA研究
2019年:
・採集者:J. Reyes
・採集番号:5070
・field / accession:JE-5070
・州:Michoacán
・採集地:Cañada de Agua
・証拠標本:MEXU
・同定:Echeveria chapalensis
2026年:
・採集者:G. Cornejo T. & G. Ibarra-M.
・採集番号:4198
・州:Guanajuato
・地域:Yuriria
・採集地:Cerro Las Tetillas
・証拠標本:MEXU 14499090
・同定:Echeveria chapalensis
・DNA解析:5領域
・POWO / WCVPの自生分布:eastern Jalisco~western Michoacán
・Guanajuato州をPOWO / WCVPが自生分布として採用していること:確認できず
・Köhres 8220との直接的な関係:未確認
### Echeveria waltheriとの関係
・Echeveria chapalensis:染色体数 n = 45
・Echeveria waltheri:染色体数 n = 17
・原記載:両者を別種として扱う
・後年:同一種とする見解あり
・2026年9月現在のPOWO / WCVP:それぞれ別の種として扱う
・2026年分子系統研究:別taxonとして解析
### Köhres 8220
・Köhres表記:ECHEVERIA chapalensis Tuxpan
・商品番号:8220
・Tuxpanの州:未確認
・自治体:未確認
・採集者:未確認
・採集日:未確認
・野外採集番号:未確認
・具体的な採集地点:未確認
・座標:未確認
・標高:未確認
・生育環境:未確認
・証拠標本:未確認
・DNA voucher:未確認
・野生採集由来/栽培由来:未確認
・Uhl 2140との直接的な関係:未確認
・Reyes 5070 / JE-5070との直接的な関係:未確認
・Cornejo & Ibarra 4198との直接的な関係:未確認
・8220に固有と確認された形態的特徴:未確認
異名・旧学名
- 学名:Echeveria chapalensis Moran & C.H.Uhl
- 記載年:1989年
- Köhres表記:ECHEVERIA chapalensis Tuxpan
- Köhres商品番号:8220
出典・参考資料
- Köhres Kakteen — ECHEVERIA chapalensis Tuxpan, No. 8220
- C.H. Uhl 2140 — SD 95121 / IBUNAM:MEXU:T162578
- J. Reyes 5070 / JE-5070 — Cañada de Agua
- G. Cornejo T. & G. Ibarra-M. 4198 — Yuriria, Guanajuato
- POWO / WCVP — Echeveria chapalensis、Echeveria waltheri
- 2026年分子系統研究 — Echeveria chapalensisとE. waltheri