ユリアナ

Echeveria juliana J.Reyes, O.González & Kristen

基本情報

Crassulaceae(ベンケイソウ科)
Echeveria
学名
Echeveria juliana J.Reyes, O.González & Kristen
命名者・著者引用
J.Reyes, O.González & Kristen
記載年
2012

分布

原産国
Mexico(メキシコ)
州・地域
Sinaloa(シナロア)
具体的産地
San Ignacio, Río Piaxtla, west of Tayoltita, Durango
標高
359m

自生地に関する記録

Río Piaxtlaの河岸にある熱帯落葉樹林に生育します。タイプ採集地点の標高は359mで、原記載では約360mというEcheveriaとして非常に低い標高に生育することが特徴として取り上げられています。

本文/補足・記録

## 植物名

ユリアナ

## 基本情報

・学名:Echeveria juliana J.Reyes, O.González & Kristen
・科名:Crassulaceae
・属名:Echeveria
・命名者:J.Reyes, O.González & Kristen
・記載年:2012年

ユリアナは、Mexico(メキシコ)Sinaloa(シナロア)州のRío Piaxtla(リオ・ピアストラ)で発見された植物をもとに、2012年に新種記載されたEcheveriaです。

原記載はReyes Santiago、González Zorzano、Kristenによって『Haseltonia』18巻52–55頁に発表されました。

2026年9月現在、Plants of the World Online(POWO)ではEcheveria juliana J.Reyes, O.González & Kristenをaccepted speciesとして扱っています。

## 分布

メキシコのSinaloa州に分布します。

原記載では、Sinaloa州San Ignacio(サン・イグナシオ)のRío Piaxtla河岸、Durango(ドゥランゴ)州の鉱山町Tayoltita(タヨルティタ)の西で採集されています。

Río Piaxtla CanyonはSierra Madre Occidental(シエラ・マドレ・オクシデンタル)に位置し、Sinaloa州とDurango州の州境に近い地域です。

## タイプ標本

・採集番号:J. Etter & M. Kristen 3056
・採集日:2010年5月8日
・採集地:Mexico, Sinaloa, municipality of San Ignacio, along river banks of Rio Piaxtla, west of Tayoltita, Durango
・標高:359m
・Holotype:MEXU

原記載でHolotypeがMEXUと明示されています。

## 発見と名前の由来

Julia EtterとMartin Kristenは2009年、Durango州とSinaloa州でCrassulaceaeとAgavaceaeを探索していた際、Piaxtla River沿いで未知のEcheveriaを発見しました。

採集された植物はUNAM植物園へ送られ、形態の調査とEcheveria tobarensisとの比較を経て別種と判断されました。その後2010年に再調査が行われ、2012年にEcheveria julianaとして正式に記載されました。

種小名「juliana」はJulia Etterに献名されたものです。原記載では、メキシコでのCrassulaceae・Agavaceaeの探索や、UNAM植物園およびMEXUのコレクション拡充への貢献を称えて命名されたと説明されています。

## 形態

原記載では、ロゼットは直径13〜18cm。

葉は淡いピンク色で、倒卵形から倒披針形。表面は白粉を帯び、長さ4.5〜8.0cm、幅2.5〜3.8cmとされています。

花茎は最大約50cm。花冠は淡いピンク色で、壺形から細長い壺形、長さ10〜12mmです。

自生地・栽培下ともに4〜5月に開花すると記録されています。

## 自生環境

Río Piaxtlaの河岸にある熱帯落葉樹林に生育します。

タイプ採集地点の標高は359mで、原記載では約360mというEcheveriaとして非常に低い標高に生育することが特徴として取り上げられています。

伴生植物として、Bursera spp.、Plumeria rubra、Pseudobombax sp.、Agave vilmoriniana、Pilosocereus alensis、Pachycereus pecten-aboriginum、Hechtia sp.などが記録されています。

## 分類

原記載では、Echeveria julianaはEcheveria ser. Urbiniaeに位置づけられています。

Echeveria tobarensisに近い種として比較されていますが、ロゼットの大きさ、葉の形や白粉、色、花序、花冠など複数の形態的特徴によって区別されています。

その後の分子系統研究でもUrbiniae系統内に位置づけられています。

2026年9月現在、POWOではEcheveria juliana J.Reyes, O.González & Kristenがaccepted speciesです。今回確認した範囲では、本種についてUrbiniaなど他属への正式な新組合せは確認されていません。

出典・参考資料

  • Reyes Santiago, J., González Zorzano, O. & Kristen, M. (2012) — Echeveria juliana (Crassulaceae), a New Species from Sinaloa, Mexico. Haseltonia 18: 52–55. DOI: 10.2985/026.018.0107
  • Plants of the World Online (POWO) — Echeveria juliana J.Reyes, O.González & Kristen
  • Cruz-López et al. (2019) — Phylogenetic relationships of Echeveria and related genera from Mexico
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