ロンギッシマアズタトレンシスの魅力

鉢植えに植えられた多肉植物「ロンギッシマ・アズタトレンシス」のクローズアップ。中心から広がる緑色の葉は赤く縁取られ、美しいロゼット状になっている。

はじめに

エケベリアの中でもひときわ個性的な存在感を放つロンギッシマ・アズタトレンシス。

葉の縁を赤く染めながら、たくさんの子株を出し、見事な群生株へと成長する姿は、まさにアート作品のようです。

この記事では、そんなロンギッシマ・アズタトレンシスの魅力や、育成のコツをご紹介します。

※エケベリアには数百種類の原種が知られていますが、その分類や情報はしばしば混乱しています。
特に園芸品種と流通名が混ざってしまうケースが多く、正確な原種の姿や原産地情報が見えにくくなっています。

原産地情報、学名等はtanitanienが独自に調査した情報で、ここに記載してある情報は間違いのない正確な情報ではない事をご理解した上でご覧になってくれると幸いです。

ロンギッシマアズタトレンシスの全体像

学名(科・属・種)

  • 学名 :E.longissima var.aztatlensis J.Meyran
  • 科名 :ベンケイソウ科
  • 属名 :エケベリア属
  • 種名 :ロンギッシマ・アズタトレンシス
  • 名札に表記 :Echeveria longissima var.aztatlensis またはE.longissima var.aztatlensis

ロンギッシマアズタトレンシスの花芽

Coming Soon (撮影次第掲載します)

原産地

メキシコ・オアハカ州の San Miguel Aztatla 周辺。標高の高い乾燥地の岩場や斜面に自生しているそうです。種小名「aztatlensis」は、 San Miguel Aztatla(オアハカ州) の産地由来によるものだと考えられます。

ロンギッシマ・アズタトレンシスは1982年、植物学者のJorge Meyran(ホルヘ・マエラン)氏によって記載・発表がありました。

しかし、深堀を続けて調べていると、論文を発表したのはホルヘ・マエラン氏だったのですが、もう一人この植物に関係のある採集家が出てきました。

採集家Felipe Otero(フェリペ・オテロイ)氏

この方は、メキシコを拠点に多肉植物やリュウゼツラン(アガベ)などの植物の種子や標本を収集し、そのコレクションに自身のイニシャルである「FO」と番号を付けています。

ロンギッシマ・アズタトレンシスも、この方が最初に発見・採集し、その後、植物学者のホルヘ・マエラン氏がそれを基に新変種として正式に記載したらしいです。

ちなみに、ロンギッシマ・アズタトレンシスは「FO-25」です。

特徴

ロンギッシマ・アズタトレンシスはエッジが赤く縁どられており、葉に赤い飛沫模様が紅葉時により強く出ます。

とても子吹きしやすく、群生株はとても見ごたえのある株になります。

エケベリアの花芽は地味なのが多い中、ロンギッシマ・アズタトレンシスは花芽がオニオオハシのくちばしみたいで南国のような色合いの美しい花が咲きます。

tanitanien ギャラリー

育成難易度(tanitanienの経験上)

★★★☆☆

私たちはロンギッシマ・アズタトレンシスを種から(実生)育てておりますが、私たちの環境下(ハウス栽培)では比較的容易に育ちますが、春先に葉裏がカビやすいので注意が必要な品種になります。

綺麗に育てるコツ

ロンギッシマ・アズタトレンシスは春先に葉裏がカビやすいので、春先はこまめな枯葉の除去、カビに効く殺菌剤を定期的に散布しています。

最後に

群生して一面に広がる姿は、この品種ならではの魅力。また、限られた土地で生まれ、研究者やコレクターの手を経て、いま私たちの手元にある Echeveria longissima var. aztatlensis。ぜひ育てながらじっくり観察してみてください。

また、冒頭にも述べましたが、この記事に書いてある情報は、tanitanienが独自に調査、育成経験を基に書いておりますので決して正確な情報ではありません事をご理解ください。なお、ロンギッシマ・アズタトレンシスに関して情報をお持ちの方がおりましたら是非問い合わせフォームの方にご連絡ください。

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