ラウイの魅力

エケベリア・ラウイのロゼット。白い粉をまとった美しい多肉植物。

はじめに

強い日差しや乾燥から身を守るために、全身を白い粉(ブルーム)で包み込む多肉植物。その姿は、知恵と生命力の結晶のようです。なかでも「エケベリア・ラウイ」は、厚みのある葉を真珠のような光沢で覆い、静かな気品を漂わせる存在。力強さと繊細さを併せ持つその姿は、多肉植物のなかでもひときわ特別な輝きを放っています。この記事では、ラウイの魅力と育て方のポイントをご紹介します。

※エケベリアには数百種類の原種が知られていますが、その分類や情報はしばしば混乱しています。
特に園芸品種と流通名が混ざってしまうケースが多く、正確な原種の姿や原産地情報が見えにくくなっています。

原産地情報、学名等はtanitanienが独自に調査した情報で、ここに記載してある情報は間違いのない正確な情報ではない事をご理解した上でご覧になってくれると幸いです。

ラウイの全体像

学名(科・属・種)

  • 科名 :ベンケイソウ科
  • 属名 :エケベリア属
  • 種名 :ラウイ
  • 名札に表記 :Echeveria lauiまたはE.laui
  • 学名 :Echeveria laui Moran & J. Meyrán(1976)

ラウイの花芽

Coming Soon (撮影次第掲載します)

原産地

Echeveria laui は Moran(Reid Venable Moran) & J. Meyrán(Jorge Meyrán García)により Cactáceas y Suculentas Mexicanas 21(3): 59–62.(1976)で記載されました。

1974年、メキシコ・オアハカ州のリオ・サラード峡谷で、植物採集家アルフレッド・ラウは、崖の岩肌に白い粉をまとった美しい多肉植物を見つけました。
その標本は「Meyrán 4278」として記録され、メキシコ国立大学に収められます。

やがて1976年、アメリカの植物学者リード・モランと、メキシコのホルヘ・メイランが研究を重ね、新種として学術誌に発表。
発見者の名を冠し、この植物は Echeveria laui と名づけられました。

特徴

エケベリア・ラウイは、厚みのある葉を白い粉(ブルーム)で覆ったエケベリアの一種です。直径15〜20cmほどのロゼットをつくり、環境によっては葉が淡く桃色や紫を帯びることもあります。

原産地はメキシコ・オアハカ州の乾いた岩壁で、ブルームは強い日差しや乾燥から身を守る役割を果たしています。成長はゆっくりで、夏には桃色の萼に包まれたオレンジ色の花を咲かせます。

tanitanienギャラリー

育成難易度(tanitanienの経験上)

★★★★☆

私達はラウイを種から(実生)育てておりますが、私たちの環境下(ハウス栽培)では夏は全く問題ありませんが、冬場~春先にかけて突然調子を崩します。私たちの経験上難易度は高めな品種になります。

綺麗に育てるコツ

私たちの環境では夏場は調子を崩すことはほとんどありませんが、冬場~春先にかけてカビ(特に枯葉に)がよく発生するので、冬場~春先は苗の状態をよく確認し、場合によっては枯葉の除去や殺菌剤を塗布すると良いと思います。またラウイは粉を纏う品種なので、水をあげるときはなるべく葉に水が掛からないようにしてあげるとより美しい姿になります。

最後に

白い粉をまとったラウイは、育てるほどに味わい深い姿を見せてくれます。ご自宅でゆっくりとその魅力を楽しんでみてはいかがでしょう。

また、冒頭にも述べましたが、この記事に書いてある情報は、tanitanienが独自に調査、育成経験を基に書いておりますので決して正確な情報ではありません事をご理解ください。なお、ラウイに関して情報をお持ちの方がおりましたら是非問い合わせフォームの方にご連絡ください。

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