カンテの魅力

エケベリア・カンテの若株が並ぶ育成ポットと水滴のついた葉

はじめに

「多肉植物の女王」とも呼ばれるカンテ。その名にふさわしく、優雅に広がるロゼットは芸術作品のようです。光の加減で表情を変える葉色や、季節ごとに見せる微妙な色合いは、育てるほどに惹き込まれる奥深さがあります。この記事ではカンテの魅力と育て方のポイントをご紹介します。

※エケベリアには数百種類の原種が知られていますが、その分類や情報はしばしば混乱しています。
特に園芸品種と流通名が混ざってしまうケースが多く、正確な原種の姿や原産地情報が見えにくくなっています。

原産地情報、学名等はtanitanienが独自に調査した情報で、ここに記載してある情報は間違いのない正確な情報ではない事をご理解した上でご覧になってくれると幸いです。

カンテの全体像

Coming Soon (撮影次第掲載します)

学名(科・属・種)

  • 科名 :ベンケイソウ科
  • 属名 :エケベリア属
  • 種名 :カンテ
  • 名札に表記 :Echeveria canteまたはE.cante
  • 学名 :Echeveria cante Glass & Mend.-Garc.(1997)

カンテの花芽

原産地

エケベリア・カンテEcheveria cante Glass & Mend.-Garc.(1997)は、メキシコ・サカテカス州を原産とする大型のエケベリアです。発表当初は Echeveria subrigida と混同されていましたが、葉に厚く粉をまとい、花序や花の特徴が異なることから、独立種としてGlass(Charles Edward Glass)&Mend.-Garc(Mendoza-García, E.)が共同で1997年に新種記載されました。

自生地はメキシコ・サカテカス州の山岳地帯。岩の隙間や乾燥した斜面など、水はけのよい場所で育ちます。
種小名「cante」は、メキシコの団体 “Cante A.C.” にちなんで名付けられました。さらに、メキシコの先住民パメ族の言語(パメ語、オトミ語族)由来では「命を与える水」という意味を持つとされ、この植物の神秘的な雰囲気をよく表しています。

特徴

カンテの最大の特徴は、30〜40cmにまで広がる堂々としたロゼットです。葉は厚く粉をまとっており、青白い色合いがまるで霜をまとったように見えます。光の加減や季節によって縁がピンクや淡い紫に染まる姿は、多肉植物の中でも特に優雅で「多肉植物の女王」と呼ばれています。

tanitanienギャラリー

育成難易度(tanitanienの経験上)

★★★☆☆

私達はカンテを種から(実生)育てておりますが、私たちの環境下(ハウス栽培)では比較的育てやすい品種になります。

綺麗に育てるコツ

カンテは植え替え時に根っこをほぐしすぎると、急に調子を崩す事がしばしばありました。なので、私達はなるべく根にダメージを与えないように植え替えをしています。また、梅雨時期にカビやすいのでこまめに枯葉を取っています。

カンテは日光がとても好きな植物なので、しっかり日光に当ててあげると葉が締まり、ブルームが美しく仕上がります。

最後に

静かに佇むだけで圧倒的な存在感を放つカンテ。光や季節によって変わるその表情は、育てる人だけが味わえる特別なものです。あなたのコレクションに加えれば、きっと心を惹きつけてやまないでしょう。

また、冒頭にも述べましたが、この記事に書いてある情報は、tanitanienが独自に調査、育成経験を基に書いておりますので決して正確な情報ではありません事をご理解ください。なお、カンテに関して情報をお持ちの方がおりましたら是非問い合わせフォームの方にご連絡ください。

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